20200629
2020.6.29
もう明後日は小屋入りです。今週は最後の追い込み。
実際の会場に入ってみないとわからないとは言いつつも、イメージを膨らましてリハーサルを進めます。ちょっとしたことにこだわっているだけに、空間との掛け合わせでも印象が変わるかもしれないなぁと思いながら。
個人的には無音状態でも作品を楽しめてしまうので音の扱いはギリギリまで悩みどころです。音に合わせてシーンを構成しているわけでもないので余計に。
そんなこと気にせずに無音なら無音で貫いたらいいじゃないか、とも思うのですが観客の立場になった時の音の有り無しによる緊張感や集中力なども含めて設計していきたいというのはこだわりです。
ダンスと音楽(音)との関わりは非常に濃く、重要です。だからこそ安易に無音になりたくないとも思っています。作品の中ではどうしても視覚優位になりがちですが、感覚の一つとして聴覚情報がどのように働くかは最後までこだわります。
残るリハは明日のみ。
そんな状況ですが、やっとみんなで決起集会というか飲みにいけました。コロナ禍という状況もありなかなか飲みにいくのも憚られますが…
このような状況下で不安な日々ですし、人によっては不謹慎な!とお思いになるかもしれません。しかしながら「集まる」ということがそもそもどんなことだったかな、ということにも想いを馳せています。人類の歴史上今回のような事態は多々あったことでしょうけど、上演文化は現在まで生き延びてきています。今と昔でなにが違うかと考えてみると「文化への飢え」というものだと思います。いまならYoutubeもあるし、音楽もサブスクリプションですぐ聴ける。「飢え」をすぐ満たすこともできるし、簡単にとって替わりきっと慣れて親しんでいくことでしょう。
それが良いのか悪いのか、正直わかりません。
新しい生活様式に次ぐ、新しい文化様式なのかもしれません。
ただ少し立ち止まって考えてみたい部分ではあります。三密を避けた表現を呼びかけるガイドラインや空気感染するかのごとく不安と排他を煽る現状に。自分で考えて判断するっていうのは正直とても疲れることだけど、やれる機会があるのならやってやれ。そんな精神でやっております。
ウイルスを軽んじるわけでも怖がりすぎるでもなく。
こちらでのご紹介が遅くなりましたが、リハーサル動画を元にトレイラーを作成しました。作品の空気感が少しでもおすそ分けできれば。
おまけ
店員さんからおでんの説明を真剣に聞く智代さんとまみこさん。