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20200622

2020.6.22

急に冷え込み、梅雨寒。コロナウイルスへの警戒も必要ですが、日々の気候変動で体調を崩さないようにしないと思いながら、もう来週には小屋入り。実際の空間をイメージし想定しながら、細かい修正を重ねていきます。

見る見ないという視線の話から智代さんの習っている地唄舞の話に。地唄舞の視線の使い方と他のアジアの踊りの視線の使い方、西洋の踊りとの違いなどを考え比較してみたり。ただ淡々と本番に向けてのリハーサルを重ねるだけでなく、ある種の脱線を重ねることでお互いに興味や思考を交換できる感覚があります。それは直接的には本番には関係しないかもしれませんが、この「間」の時間が舞台上で共に立つ時に色淡くとも立ち上ったりするといいなぁと思います。「間」にあるもの、コロナ禍の効率化されたオンライン生活ではこぼれ落ちてしまいがちなものではないでしょうか。

個々のシーンを返しながらもやはりシーン同士が連なっていく、積み上げていく時間の力は強力なもので。抜き稽古ではフワッとしがちなところも通すことで強度が増す感じは面白いものです。シーン単体よりも通して感覚されるものを磨いています。

リハ後半は作品終盤の構成アイデアを共有。モヤモヤと独りで考えているとなかなか突破口は見つからないものですが、みんなに相談することで頭でっかちになっていたことがシンプルに溶けたり良いカタチで組み上がったり。共同でクリエイションする醍醐味です、まさに。